日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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日本はどのように始まったのか

 古事記や日本書紀の一番初めの部分に以下の文があります。

 

「天地(あめつち)初めて發(おこ)りし時、高天原(たかまのはら)に成りし神の名は、天之御中主(アメノミナカヌシ)の神。
次に高御産巣日(タカミムスビ)の神。次に神産巣日(カミムスビ)の神。此の三柱(みはしら)の神はみな独神(ひとりがみ)と成り坐(まし)て、身を隱しき。」

 

 まず始めに、天地初めて發りし時、つまり天地開闢(てんちかいびゃく)といいます。高天原という天において、天之御中主神、そして高御産巣日神と神産巣日神が成りました。「成る」とは、無から生み出されたという意味であり、三柱の神が対となる神が存在しない独神として存在するが身を隠していることになります。

 

 天之御中主神は、天のつまり高天原の中心に存在する、天地万物の神になります。高御産巣日神と神産巣日神の「産霊(むすひ)」とは、生産や生成を意味する言葉になります。

 

 ちなみにおむすびとは、産霊(むすひ)からきている言葉になります。おむすびとは、御結びといい、結ぶという言葉が日本人の考え方になります。またおむすびの作り方は掌(たなごころ)に塩を乗せ、両手に魂を乗せて握ることで、母親の想いが詰まることになります。子供を手塩にかけて育てるとはまさにこの意味になります。

 

「ここに天神(あまつかみ)、諸(もろもろ)の命(みこと)もちて、伊邪那岐命(イザナギノミコト)、伊邪那美命(イザナミノミコト)二柱神(ふたはしらのかみ)に、『この漂える国を修め理(つく)り固(かた)め成せ。』と詔(の)りて、天の沼矛(あめのぬぼこ)を賜(たま)いて、言依(ことよ)さしたまいき。」

 

 これは国生み神話というもので、創造されたものが八つの島で構成される大八島(おおやしま)が創られ、その後多くの神々が生まれる神生み神話に続いていきます。

 

 「修理固成(つくりかためなせ)」とは、「修理」は、作ると同じ意味で「固」が入ることで、言葉を重ねているものになります。「成」は成し遂げるという意味になります。「修理固(つくりかため)」の三字と「成」で、強固に作り成し遂げよという意味になります。また「言依(ことよ)さしたまいき」という言葉も、日本の原則を表す言葉であり、「事」をその人に依任(よせまかせ)て、執り行う意味で、その国の政治をその人に依任すという意味や日本書紀には勅任(ことよさす)というものもあります。つまり御委任するという意味になります。

 

「この時伊邪那岐命、大(いた)く歓喜(よろこ)びて詔(の)りたまいしく、『吾(あ)は子を生み生みて、生みの終(はて)に三はしらの貴(うづ)き子を得つ。』と詔りたまいて、すなわち御頸珠(みくびたま)の玉の緒(お)もゆらに取りゆらかして、天照大御神(アマテラスオオミカミ)に賜いて詔りたまいしく、『汝命(いましみこと)は、高天原を知らせ。』と言依(ことよ)さして賜いき。」

 

 「三貴子(みさしらのうづのみこ)」とは、天照大御神、月読命(ツクヨミノミコト)、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)になります。天照大御神は日の神として、月読命は月の神、須佐之男命は海の神としてそれぞれを知ろしめす神になり、伊邪那岐命が言依さす、つまり統治を委任されたということになります。「知ろしめす」とは、シラスと意味は同じであり、人々の知らせを聞いて治めるという意味になります。

 

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