日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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共和国とは何か

 共和国とは、君主が存在しない国家になります。つまり国家の最高の意志を一人の人によらないことになります。

 

 国家の最高の意志が一人によらず、一部の人達あるいは多数の人達による二つの体制があります。一部の人達による体制を貴族政あるいは寡頭政といいます。歴史的に見れば古代ローマ共和政やヴェネツィア共和国が該当します。多数の人達による体制を民主政あるいは衆愚政といいます。歴史的に見れば古代ギリシアの民主政が該当します。また古代ギリシアの民主政最盛期の時代といえばペリクレスの時代になります。しかしペリクレスがいなくなったら扇動政治家が増え、優秀な人は、陶片追放という独裁者になりそうな人はアテナイから追放されるという制度により、混乱状態に陥りました。つまり直接民主政は衆愚政に陥りやすいことが反面としてあります。

 

 今の共和制の形といえば、君主政の君主に該当する大統領、貴族政に該当する国会、民主政に該当する国民一人一人の選挙権、これらの良い所を合わせた混合政体になります。もちろん君主制にもそれは当てはまります。また直接民主政は衆愚政に陥りやすいこともあり、国会議員などの地域代表を選出するために国民一人一人が選挙を行う代議制民主政治の体制になります。しかし代議制民主政治については共和国特有のものではなく、今日の立憲君主国もその体制になります。なぜなら憲法についても当てはまりますが、イギリスの憲法や政治体制を、立憲君主国としてフランス革命後に制定された1791年フランス憲法やアメリカ13州が独立し制定された1791年アメリカ憲法など、近代に伴いほとんどの国がイギリスを模倣し、自国の体制に合わせて制度を作ってきました。

 

 イギリスを模倣していた点については、大統領に行政に関する権力を持っている場合と、イギリスの王と同じく、象徴としての役割を持つ大統領がいます。つまり行政権を保有する国家とは行政に関する権力と国家元首としての権威の双方を持つということであり、後者は国家元首としての権威のみで行政に関する権力を持たず、別の役職、例えば首相などを置いて行政を行わせることになります。
この権威のみを保有する行政権を持たない大統領とは、いわば立憲君主国における君主と同じような役割を果たすことになります。現在のドイツやイタリアが当てはまります。

 

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