日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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国家と政府の違い

 国家と政府には明確な違いがあります。

 

 国家とは、主権があり国民がいて領土があると近代国家における定義では言われています。近代においては、近代国家の定義に当てはまらない国も多くありました。例えばユダヤ人になります。今では、イスラエルという国家がありますが、第二次世界大戦前では、国家がありませんでした。しかし、ユダヤ人という民族が各国に点在して存在し、紀元前頃の歴史を忘れていない民族でもありました。同じようにブルガリアという国が現在ではあります。バルカン半島といえば、火薬庫ということで有名ですが、常に三つ巴の戦争や、大国すら悩まし、そして周辺地域を巻き込む印象あるいは習性がある地域ですが、中世の頃にブルガリア帝国という国家がありました。しかし、オスマントルコが勃興したときにバルカン半島は、オスマントルコによって占領されてしまい、国家は滅ぶことになります。これが19世紀になりオスマントルコが崩壊の兆しに入ると、バルカン諸国が各々、オスマントルコに戦争をしかけ、ロシア帝国が介入し、オスマントルコにとって手痛い条約を結ぶことになります。それは、1877年〜1878年にかけておきた露土戦争であり、条約とはサン・ステファノ条約になります。それによりブルガリアという国が復活します。これも過去のブルガリア帝国の歴史を忘れなかったことなどから、復活したものになります。

 

 つまり国家とは、近代国家の定義がありますが、民族がいて歴史を忘れないことが何よりも重要になります。この意味で言えば、主権がなく領土がなくしかし民族が存在すれば国家になるといえます。しかしそれは目に見える国家ではありません

 

 政府とは、組織があり役職があり、首相官邸や国会議事堂など建物があり目に見えるものになります。これは国家を統治していく上での機関ではありますが、近代国家の定義に該当する国家なくして成り立ちえないものになります。国家なくして政府はありません。政府がなくとも国家は存在出来るという意味であり、これが明確な違いと言えます。

 

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