日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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伊藤博文の憲法義解を読んでみよう

 伊藤博文の憲法義解(けんぽうぎげ)という本の名称は、憲法義解皇室典範義解となっています。
今では皇室典範は憲法に属する法律の位置づけになってしまいましたが、
当初は、皇室の家族法として、憲法と別に置かれるもので、相互に干渉しないことになっていました。
これを典憲体制といいます。

 

 皇室典範義解も憲法義解と同様に読んで把握していなければ、
日本における憲法が何なのかわからないです。
こちらも必ず読んでいなければいけない本ともいえます。

 

 ちなみに憲法義解の後に皇室典範義解もあります。

 

伊藤博文『憲法義解』(宮沢俊儀校注、岩波書店、1940)

 

 

皇室典範義解

 

口語訳
 恭て按ずるに、皇室の典範あるは益々其の基礎を強固にし、尊厳を無窮に維持するに於いて欠くべからざるの憲章なり。 祖宗国を肇め、一系相承け天壌と与に無窮に垂る。此れ蓋し、言説を仮らずして、既に一定の模範あり。以て不易の規準たるに因るに非ざるはなし。今人文漸く進み、遵由の路必ず憲章に依る。而して皇室典範の成るは実に祖宗の適意を明徴にして子孫の為に永遠の銘典を胎す所以なり。
 皇室典範は皇室自ら其の家法を條定する者なり。故に公式に依り之を臣民に公布する者に非ず。而して、将来己むを得ざるの必要に由り、其の條章を更定することあるも、亦帝国議会の協賛を経るを要せざるなり。蓋し、皇室の家法
は祖宗に承け子孫に伝う。既に君主の任意に制作する所に非ず。又、臣民の敢えて干渉する所に非ざるなり。

 

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