日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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宝鏡奉斎と斎庭稲穂の神勅とは何か

 まず宝鏡奉斎の神勅は、古事記に出てくる天の岩屋に出てきた、八咫鏡(やたのかがみ)を天照大神だと思って祀るという内容になります。八咫鏡の他に、同じく天の岩屋の時に出てきた八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)そして八岐大蛇を退治した時に出てきた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)になります。これは天皇が即位する際に、玉・鏡・劔の三種神器を承けることが皇位継承の証になります。

 

 三種の神器は皇室の私物とは考えられず、中国の皇帝が代々、皇帝のしるしである玉璽を受け継いでいくことと同様であり、公器である、「伝国璽」とされています。つまり本来は、皇室経済法などの資産に該当するものではないものになります。現在では、皇室経済法第7条に記載があります。

 

宝鏡奉斎の神勅 吾兒視此寶鏡、當猶視吾。可與同床共殿、以爲齋鏡。
(日本書紀卷第二神代下第九段一書第二)
読み下し
 吾が児(みこ)此の宝鏡(みたからのかがみ)を視(み)まさんこと、当(まさに)吾(われ)を視るかことくすへし。与(とも)に床(みゆか)を同くし殿(みあらか)を共(ひとつ)にし、以(もち)て斎鏡(いはひのかがみ)となすへし。
現代語訳
 この鏡(天照大神が瓊瓊杵尊に渡した三種の神器の一つ、『八咫鏡(やたのかがみ)』を指す)を私と思って大切に祀りなさい。またいつも同じ床、同じ屋根の下に必ず置いてしっかり祀りなさい。

 

 続いて斎庭稲穂の神勅は、日本が農耕民族を表していることや、その稲穂を育て、民を養いなさいということが記載しています。現在でも皇居の中に田んぼがあり、稲を植え、育てています。そして11月の新嘗祭の時に、神前に捧げる儀式も行っています。

 

斎庭(ゆにわ)稲穂の神勅 以吾高天原所御齋庭之穗、亦當御於吾兒。
(日本書紀卷第二神代下第九段一書第二)
読み下し
 吾が高天原に所御(きこしめ)す斎庭の穂(いなほ)を以て、亦(また)吾が児(みこ)に御(まか)せまつるへし。
現代語訳
 我が子(直系の代々の天皇)に高天原にある神々へ捧げるための神聖な稲穂を作る田んぼで出来た穂を与えますので、これを地上で育て主食とさせ国民を養いなさい。

 

 この2つは天照大神の神勅という形で日本書紀にありますが、これも古代神話として実在しない話と捉えるのではなく、その当時に社会的意味を持っていたといえます。そうでなければ伝わってこないものになりますので、この2つの神勅は、日本の原則であり、憲法としての位置づけになります。

 

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