日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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主上御謀反について

 王政復古の大号令は、一言でいえば、既存の制度をすべて白紙にするというものと、王政復古の大号令とはでお話しています。実は、既存の制度をすべて白紙にする事例は、歴史の中で何回かあります。つまり天皇によるカウンタークーデターになります。有名なものとして、672年の壬申の乱、1156年保元の乱、1221年承久の乱があります。

 

壬申の乱は、大海人皇子による近江朝廷に対する反乱であり、近江朝廷が滅亡します。
保元の乱は、崇徳上皇による平安朝廷に対する反乱であり、後白河天皇側の勝利で、崇徳上皇は、讃岐の地に島流しになります。
承久の乱は、後鳥羽上皇による鎌倉幕府に対する反乱であり、鎌倉幕府執権である北条義時側の勝利で、隠岐島に島流しになります。

 

 天皇によるカウンタークーデターは、勝てば正統化することが出来ますが、負ければ主上御謀反として正当性がない行為として扱われます。つまり正統性を確保するには、武力をもって成功させることになります。歴史に、もしはありませんが、承久の乱が成功していたら、正統性があるものとして大きく変わっていたかもしれません。仮に現在の憲法に対して無効を宣言することが出来るのは、天皇のみであり、それは上記のカウンタークーデターと同義で勝てば正統性が確保され、法理上も認められるものになります。これは個人としての天皇ではなく、歴史、伝統、文化を体現する天皇であるからこそ出来るという意味になります。

 

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