日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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五箇条の御誓文とは

 まず五箇条の御誓文の条文は以下のとおりになります。

 

五箇条の御誓文
 明治元年三月十四日
一 広く会議を興し万機公論に決すへし
一 上下心を一にして盛に経綸(競輪)を行ふへし
一 官武一途庶民に至る迄各其志を遂け人心をして倦(う)まさらしめんことを要す
一 旧来の陋習(ろうしゅう)を破り天地の公道に基くへし
一 智識を世界に求め大に皇基を振起(しんき)すへし
 我国未曽有の変革を為さんとし朕躬(みずから)を以て衆に先んし天地神明に誓ひ大に斯国是を定め万民保全の道を立んとす衆亦此旨趣に基き協力努力せよ

 

出典:明治神宮ホームページ

 

 これは、王政復古の大号令後の明治元年(慶応4年、1868年)に、新政府の基本綱領として出されたものになります。内容としても、また帝国憲法がないことを考えても、事実上の憲法になります。
この条文の第1条の内容については、十七条憲法の第1条と第17条の流れを汲んだものになっており、ここに歴史の連続性を見ることが出来ます。

 

十七条憲法

 

第一条 一曰。以和為貴。無忤為宗。人皆有黨。亦少達者。是以或不順君父。乍違于隣里。然上和下睦。諧於論事。則事理自通。何事不成。
読み下し
一に曰わく、和を以て貴(たっと)しと為し、忤(さから)うこと無きを宗とす。人皆党有りて、亦達者少し。是を以て或は君父(くんぷ)に順(したが)わず、乍(また)隣里(りんり)に違(たが)う。しかれども上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)えば、即ち事理自ずから通ず、何事か成らざらむ。

 

第十七条 十七曰。夫事不可独断。必與衆宜論。少事是輕。不可必衆。唯逮論大事。若疑有失。故與衆相辨。辞則得理。
 読み下し
十七に曰わく、夫(それ)事は独り断(さだ)む可(べ)からず。必ず衆と與(とも)に宜しく論(あげつら)うべし。少けき事は是れ軽(かろ)し。必ずしも衆とす可からず。唯(ただ)大なる事を論(あげつら)はんに逮(およ)びては、若しは失(あやまち)有らんことを疑う。故に、衆とともに相弁(あいわきま)うるときは、辞(こと)則ち理を得ん。

 

 和の精神は、五箇条の御誓文の継承されたといえます。

 

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