日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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シュタイン博士の研究について

 シュタイン博士は、ドイツ国法学について批判をしています。それはローマ法継受という学会の流れがあり、その権威の存在に合ったのが、フリードリヒ・カール・フォン・サヴィニーという人物になります。

 

 サヴィニ―を始めとするローマ法継受を考える学派は、Corpus Iuris(コルプス・イウリス)つまりローマ法の集大成であるローマ法大全を徹底的に研究し、自国に当てはめることの研究を行っていました。それに対してシュタインは、ローマの生活環境や社会がある時代であればいいが、ドイツにはそもそもその生活はない、元々ゲルマン法であり、そちらを研究すべきであり、ドイツに関係が薄いローマ法をドイツに当てはめることに批判をしていました。

 

 シュタインが述べていることとしては、「あらゆる法は生活上の諸関係によって条件づけられ、そしてそれによって作られる」と述べています。また「法の歴史とは、社会の歴史なのである」。つまり何が、法を作りだしているかを知ることが重要であること、その根本となる部分が、重大な法源となります。

 

 当時のヨーロッパにおいての法制史は、ゲルマン精神の理念に基づいていること、一つの歴史の幹から生え出た枝葉や花々となっているといえます。だからこど、その根本にある部分に焦点を当て、その国の法源としなければならないと考えています。しかしドイツとしては、ローマ法大全の体系や条文などの研究が主流であるため、シュタインは批判をしています。

 

 そこに立憲政治調査として伊藤博文らが現れ、シュタインの考えたことを実践し、完成したのが帝国憲法になります。まさに日本の根本にある部分に焦点を当て、その国の法源としたものになります。

 

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