日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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最高裁判所にとっての内閣法制局とは

 内閣法制局にとって最高裁判所はどのように見えるのか。一言でいえば天下り先になります。どういうことかといえば、内閣法制局長官を務め上げると多くの人が最高裁判所判事として天下りをしています。歴代内閣法制局長官のページで確認をしてみて下さい。

 

 つまり憲法を始めとする法律の政府解釈を実質的に行い、さらに政府提出法案については厳しいチェックを行い成立がされます。仮に司法の側である最高裁判所が違憲という判断を行ったとしても、それを覆すことも出来ます。内閣法制局長官を退任した高辻氏は、1973年4月に最高裁判事に任命されました。在任中の1978年7月12日、「国有農地等の売払いに関する特別措置法」を違憲とする民事事件が発生しました。その際に高辻最高裁判事は、他の判事同様に「違憲立法とは言えない」と合憲判決を出しましたが、意見を述べるときに、昭和46年1月20日の農地法施行令十六条に関する違憲判決に言及し、当時出した最高裁の違憲判決を間違いとして断定しています。

 

 憲法においての有権解釈権については、日本国憲法第81条において、最高裁判所に与えられていることが明記されてはいますが、実際には、最高裁判事に元内閣法制局長官がいて、高辻氏のような行動を取ることも出来るため、どの組織においても最強といえるわけです。

 

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