日考塾〜憲法とは即ち歴史である

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そもそも憲法学会とは

そもそも憲法学会とは

 憲法学界の事情については、2015年6月18日号の『週刊新潮』が解説しています。今回の集団的自衛権について、会員の何人が意見と考えているかの調査も行っています。

 

 主な憲法学会とは以下の4団体になります。
全国憲法研究会
日本公法学会
憲法学会
比較憲法学会

 

 全国憲法研究会は、会員500人、違憲は500人。歴代代表として、宮沢俊儀門下の芦部信義氏や比較憲法学者で有名な樋口陽一氏がいました。また長谷部恭男氏は元事務局長であり、護憲派の牙城となります。インタビュー当時の代表である水島朝穂早稲田大学教授が答えています。「私個人の意見を言わせてもらえば自衛隊も違憲。ましてや集団的自衛権なんてもってのほか

 

 日本公法学会は、会員1500人うち憲法学者は800人、違憲は500〜600人。理事長の小早川光郎成蹊大学法科大学院教授は、インタビューを拒否。代わりに理事の1人は「合憲と考えるのは200〜300人」とのこと。事務所は東京大学法学部研究室内にあります。現在の理事として、芦部信義門下の高橋和之氏や京都大学の大石眞、また長谷部恭男氏も籍を置いています。

 

 憲法学会は、会員370人。違憲は半分くらい。理事長の慶野義雄平成国際大学教授は、「集団的自衛権は行使されるべきだ」。しかし、「憲法改正が必要です」と答えています。また、「独立国家としての憲法がどうあるべきかを研究する団体」と答えています。 保守系で有名な人物として、拓殖大学総長を務められた小田村史郎氏や国際法学者の佐藤和男氏が顧問として、また日本大学の憲法学者百地章氏は理事として籍を置いています。

 

 比較憲法学会は、会員200人。違憲は半分くらい。理事長が日本大学の憲法学者百地章氏で、憲法学会とほぼかぶります。

 

 構図としては、違憲派全国憲法研究会と日本公法学会、合憲派憲法学会と比較憲法学会となり、どう見ても合憲派の方が分が悪い、というよりも学会の構図はこうなるというわけです。

 

日本大学百地章教授の集団的自衛権違憲についての発言としては、「憲法学者の中に護憲論者が多いことは否定できない。憲法の条文だけを眺め、現実離れした『机上の空論』に終始する風潮があるが、私に言わせれば思考停止だ。国際情勢など、現実的な大局を踏まえようとしていない」、「問題なのは、こうした空気が憲法学界を支配し、モノを言いにくくなっていることだ。『改憲論者です』などと言おうものならもう終わり、という雰囲気すらある」参考人として、「違憲」という立場が明確な長谷部氏を選んだ自民党の判断について、百地氏は「大失態だ」と憤る。

 

出典:護憲学者は「思考停止」 安保法制「合憲」百地教授が明かす憲法学界の実態

 

2015年6月25日号の『週刊文春』においては、「この世界は、東大法学部を頂点とする護憲派のヒエラルキーが絶対的で、改憲派を名乗ることはある意味タブーです。私は清水の舞台を飛び降りる心境で学者となり、恩師にも胸の内を明かせませんでした。ひとたび改憲論者とレッテルが貼られれば、学会発表や専門雑誌での論文発表などからお呼びがかからなくなるのです。」(百地氏)

 

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