皇位と神祇を分ける

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皇位と神祇を分ける

口語訳

吾は仇(あた)を殺すこと能わず。汝命(いましみこと)既に仇を得殺しらまいき。故、吾は兄なれども上(かみ、天皇)となるべからず。ここをもちて汝命上となりて、天の下治らしめせ。僕は汝命を扶(たす)けて、忌人(いわいびと 神祇を行う人)となりて仕えて奉らむ。

 

出典:倉野憲司校注『古事記』(岩波書店、一九六三) P102

 

口語訳

神渟名川耳尊に譲りて曰さく、吾れ是れ乃兄(いましのこのかみ)なれども、懦(つたなく)弱くて不能致果(いしさなし)。今汝特挺神武(すぐれたけくて)、自ら元悪(あだ)を誅(つみ)なう。宣哉嗚乎(うべなるかな)、汝の天位(あまつひつぎ)を光臨(しろしめ)し、以て皇祖の業を承けむこと。吾は当に汝の輔と為て、神祇(あまつやしろくにつやしろ)を泰典(つかさどりまつ)らむ。

 

出典:黒板勝美編『日本書紀:訓読.中巻』(岩波書店、一九三一) P33

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