群臣に下し給える詔

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群臣に下し給える詔

口語訳

朕、高どのに登り、遠く之を望むに、煙気(けむり)、域中(くにのなか)に起らず。以為(おも)うに百姓既に貧しくして、家に炊ぐものなきならん。朕聞く『古の聖王の世には、人々詠徳の音(こえ)をなし、家家康哉(こうさい)の歌有りき』と。今朕億兆に臨むこと、ここに三年なれども、頌音(しょうおん)聴えず。炊煙転(うた)た疎(それ)なり。即ち五穀登(みの)らずして、百姓の窮乏せることを知りぬ。封畿(ほうき)の内、なお給せざる者有り。況(いわ)んや畿外の諸国においてをや。

 

出典:森清人『大日本詔勅謹解.第1』(日本精神協会、一九三四) P27
黒板勝美編『日本書紀:訓読.中巻』(岩波書店、一九三一) P160−161

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