公文式

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公式令

口語訳

明治四十年勅令第六号

 

第一条 皇室の大事を宣誥し及大権の施行に関する勅旨を宣誥するは別段の形式に依るものを除くの外詔書を以てす
2 詔書には親署の後御璽をツし其の皇室の大事に関するものには宮内大臣年月日を記入し内閣総理大臣と倶に之に副署す其の大権の施行に関するものには内閣総理大臣年月日を記入し之に副署し又は他の国務各大臣と倶に之に副署す

 

第二条 文書に由り発する勅旨にして宣誥せさるものは別段の形式に依るものを除くの外勅書を以てす
2 勅書には親署の後御璽をツし其の皇室の事務に関するものには宮内大臣年月日を記入し之に副署す其の国務大臣の職務に関するもには内閣総理大臣年月日を記入し之に副署す

 

第三条 帝国憲法の改正は上諭を附して之を公布す
2 前項の上諭には枢密顧問の諮詢及帝国憲法第七十三条に依る帝国議会の議決を経たる旨を記載し親署の後御璽をツし内閣総理大臣年月日を記入し他の国務各大臣と倶に之に副署す

 

第四条 皇室典範の改正は上諭を附して之を公布す
2 前項の上諭には皇室会議及枢密顧問の諮詢を経たる旨を記載し親署の後御璽をツし宮内大臣年月日を記入し国務各大臣と倶に之に副署す

 

第五条 皇室典範に基つく諸規則、宮内官制其の他皇室事務に関し勅定を経たる規程にして発表を要するものは皇室令とし上諭を附して之を公布す
2 前項の上諭には親署の後御璽をツし宮内大臣年月日を記入し之に副署す国務大臣の職務に関連する皇室令の上諭には内閣総理大臣又は内閣総理大臣及主任の国務大臣と倶に之に副署す
3 皇族会議及枢密顧問又は其の一方の諮詢を経たる皇室令の上諭には其の旨を記載す

 

第六条 法律は上諭を附して之を公布す
2 前項の上諭には帝国議会の協賛を経たる旨を記載し親署の後御璽をツし内閣総理大臣年月日を記入し之に副署し又は他の国務各大臣若は主任の国務大臣と倶に之に副署す
3 枢密顧問の諮詢を経たる法律の上諭には其の旨を記載す

 

第七条 勅令は上諭を附して之を公布す
2 前項の上諭には親署の後御璽をツし内閣総理大臣年月日を記入し之に副署し又は他の国務各大臣若は主任の国務大臣と倶に之に副署す
3 枢密顧問の諮詢を経たる勅令及貴族院の諮詢又は議決を経たる勅令の上諭には其の旨を記載し帝国憲法第八条第一項又は第七十条第一項に依り発する勅令の上諭には其の旨を記載す
4 帝国議会に於て帝国憲法第八条第一項の勅令を承認せさる場合に於て其の効力を失ふことをことを公布する勅令の上諭には同条第二項に依る旨を記載す

 

第八条 国際条約を発表するときは上諭を附して之を公布す
2 前項の上諭には枢密顧問の諮詢を経たる旨を記載し親署の後御璽をツし内閣総理大臣年月日を記入し主任の国務大臣と倶に之に副署す

 

第九条 予算及予算外国庫の負担となるへき契約を為すの件は上諭を附して之を公布す
2 前項の上諭には帝国議会の協賛を経たる旨を記載し親署の後御璽をツし内閣総理大臣年月日を記入し主任の国務大臣と倶に之に副署す

 

第十条 閣令には内閣総理大臣年月日を記入し之に署名す
2 省令には各省大臣年月日を記入し之に署名す
3 宮内省令には宮内大臣年月日を記入し之に署名す

 

第十一条 皇室令、勅令、閣令及省令は別段の施行時期ある場合の外公布の日より起算し満二十日を経て之を施行す

 

第十二条 前数条の公文を公布するは官報を以てす

 

第十三条 国書其の他外交上の親書、条約批准書、全権委任状、外国派遣官吏委任状、名誉領事委任状及外国領事認可状には親署の後国璽をツし主任の国務大臣之に副署す外務大臣に授くる全権委任状には内閣総理大臣之に副署す

 

第十四条 親任式を以て任する官の官記には親署の後御璽をツし内閣総理大臣年月日を記入し之に副署す宮内官に付ては宮内大臣年月日を記入し之に副署す
2 内閣総理大臣を任するの官記には他の国務大臣又は内大臣、宮内大臣を任するの官記には内大臣年月日を記入し之に副署す
3 前二項に依るものの外勅任官の官記には御璽をツし内閣総理大臣年月日を記入し之を奉す宮内官に付ては宮内大臣年月日を記入し之を奉す
4 奏任官の官記には内閣の印をツし内閣総理大臣年月日を記入し之を宣す宮内官に付ては宮内省の印をツし宮内大臣年月日を記入し之を宣す

 

第十五条 親任式を以て任したる官を免するの辞令書には御璽をツし内閣総理大臣年月日を記入し之を奉す宮内官に付ては宮内大臣年月日を記入し之を奉す
2 内閣総理大臣を免するの辞令書には他の国務大臣又は内大臣、宮内大臣を免するの辞令書には内大臣年月日を記入し之を奉す
3 前二項に依るものの外勅任官を免するの辞令書には内閣総理大臣年月日を記入し之を奉す宮内官に付ては宮内大臣年月日を記入し之を奉す
4 奏任官を免するの辞令書には内閣総理大臣年月日を記入し之を宣す宮内官に付ては宮内大臣年月日を記入し之を宣す

 

第十六条 爵記には親署の後御璽をツし宮内大臣年月日を記入し之に副署す

 

第十七条 一位の位記には親署の後御璽をツし宮内大臣年月日を記入し之に副署す
2 二位以下四位以上の位記には御璽をツし宮内大臣年月日を記入し之を奉す五位以下の位記には宮内省の印をツし宮内大臣年月日を記入し之を宣す

 

第十八条 爵位の返上を命し又は允許するの辞令書には宮内大臣年月日を記入し之を奉す

 

第十九条 勲一等功二級以上の勲記には親署の後国璽をツし勲二等功三級以下の勲記には国璽をツし内閣総理大臣旨を奉し賞勲局総裁をして年月日を記入し之に署名せしむ
2 勲記には勲章の種別に従ひ号数を附し簿冊に記入する旨を附記し賞勲局の印をツし賞勲局事務官之に署名す

 

第二十条 記章の証状並外国勲章及記章の佩用免許の証状には内閣総理大臣旨を奉し賞勲局総裁をして年月日を記入し賞勲局の印をツし之に署名せしむ
2 証状には其の種別に従ひ号数を附し簿冊に記入する旨を附記し賞勲局の印をツし賞勲局事務官之に署名す

 

第二十一条 勲章及記章並外国勲章及記章の佩用免許の証状を褫奪するの辞令書には内閣総理大臣旨を奉し賞勲局総裁をして年月日を記入し之に署名せしむ

 

   附 則

 

1 本令は公布の日より之を施行す
2 公文式は之を廃止す

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