読書がより楽しくより深くなるための大切な方法

 

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はじめに

 

読書はどのようにすれば継続的に読むことが出来るのか、このように考えたことはありませんか。

 

読書は本来楽しいものです。
間違ってもストレスになってはいけません。

 

ここでは、読書がより楽しくより深くなるための大切な方法をご紹介します。

 

 


 

読書する上で知るべき4つのこと<

 

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読書はしなければならないのか

よく周りにいる年配の人や上司、あるいは学校の先生に、読書しなさいと言われることがあると思います。

 

では、読書はしなければならないのかと言われれば、

 

それは、Noです。

 

読書は「すべき」ものであって「しなければならない」ものではありません。

 

なぜなら、読書は何かを「知りたい」、何かを「理解したい」、何かを「感じたい」という自分の欲求からくるものです。
とくに「知りたい」ことや「理解したい」ことがなければ読書する必要もありません。

 

仮に強制された読書では、内容が頭に入ってこないと思います。

 

つまり自分が読書したいという動機がなければ読書する意味がなくなります。

 

しかし、上のような自分に読書を進めてくる人達は、決して嫌がらせをして「読書しなさい」と言っているわけではないはずです。

 

人はなぜ読書をするのか

では自分に読書を進めてくる人達は、なぜ「読書しなさい」というのでしょうか。

 

それは、あなたのことを思っているからです。

 

どういうことかと言えば、
仮に仕事であれば仕事をする上での知識を得ることに繋がります。
またモチベーションを高めるような本であれば、仕事の能率を上げることやその心持ちを高めることにも繋がります。

 

学校であれば今の勉強の理解を深めたり、人間性を高めるたりすることで、生徒の将来性に繋がるといえます。

 

では人はなぜ読書をするのか、

 

それは読書をすることで、「何か」を得られるからです。

 

その「何か」に入るのは、純粋に知識だったり、考え方だったり、心の豊かさだったりします。

 

だからこそ人は「読みたいときに読みたい本を読むことが出来ます。
読みたくないと思ったときは読まなくていいですし、ストレスになるのであれば読まない方がいいです。

 

なぜなら、読書は「すべき」ものであって「しなければならない」ものではないからです。

 

読書は人生を豊かにする

知らないことを知るのは、喜びだったり、人生を生きていくヒントになります。

 

読書をたくさんして、それを日常生活や仕事活かすことが出来れば、仕事での失敗や人生の失敗を回避することにもなります。

 

ドイツ帝国の宰相だったオットー・フォン・ビスマルクの言葉に、

 

 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

 

という言葉があります。

 

この場合の経験とは、自分の経験から学ぶことですが、実は多くの人々が紡いできた歴史の中に自分が経験するようなことや直面する難しいことは経験しています。

 

だから歴史上の人物が経験してきた教訓は、自分のこれから経験することや人生に活かすことが出来ます。

 

また、小説などの文学作品に触れることによって、人の感情の流れや想いの一端に触れ、感受性が豊かになり、より人の気持ちに共感を持てることが出来るようにもなります。

 

読書によって思考力が鍛えられる

読書をすることで、思考力が鍛えられます。

 

実際に読書しているときのことを考えてみて下さい。

 

文字を見ながら、その内容に触れていきます。
そこで著者が何を言いたいのかを理解しながら読書していくと思います。

 

例えば、「こういう風に言っているのは、こういう裏があって発言しているのではないか」、「この結論はこの原因や経緯によって導き出されたものではないか」など、常に頭の中で考えながら読書をしているはずです。

 

これは、映像やセミナーなどと違って、文章の読解力を鍛えることに繋がります。
それによって、一つの視点だけではなく多角的に物事を捉えることが出来ます。


 

継続的に読書する上で大切な5つのこと

 

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読書する上での大原則

まず大原則として、人は本の奴隷になる必要はありません。
つまり、気楽に読みたいところから読めばよく、読みたくないページは読まなくてもいいということです。

 

ただ正しく理解を深めるには、読む必要があるところは当然存在します。

 

ここで『ペナック先生の愉快な読書法―読者の権利10ヶ条』という本があります。
そこでは読者の権利10ヶ条というものが記載されています。

 

 読者の権利10ヶ条
 1.読まない権利 ※実は重要です。
 2.飛ばし読みする権利 ※読書はほどほどで構いません。
 3.最後まで読まない権利 ※つまらなくなったら読む必要はありません。
 4.読み直す権利 ※何回も読み返して構いません。
 5.何でも読む権利 ※手当たり次第に本を読んで構いません。
 6.本の世界に染まる権利(ボヴァリズムの権利) ※本の中の空想の世界と現実を混同しても構いません。
 7.どこで読んでもいい権利 ※好きな場所、好きな姿勢で読んで構いません。
 8.拾い読みする権利 ※本の全部を読む必要はありません。
 9.声に出して読む権利 ※声を出して読んでも静かに読んでも構いません。
 10.読んだことを黙っておく権利 ※感想を求められても言わなくても大丈夫です。

 

これなら、読書するのにストレスはかからなくなりますね。

 

読書する目的

読書する上で一番大切なことですが、何のために読書するかという自分の目的です。

 

自分は何のために本を読むのかを考えてみましょう。

 

きっと何か得たいから読書すると思います。
そこで次の○○の部分を埋めてみて下さい。

 

私は、○○を目的として読書します。

 

読書する数字を決める

もし継続して読書する場合や何かの専門家になるのであれば、「」を読書する必要があります。

 

その場合の数の決め方としては、

 

1日に1冊読む
1日に30ページ読む
1週間に7冊読む
1年に300冊読む
3年に1000冊読む

 

などがあります。

 

そして学者や評論家であれば、「」も問われます。

 

例を挙げると、

 

専門家として読むべき本は、学術書
専門家になる上での前提として読むべき本は、教養書
専門の一次史料
専門外の本、小説や詩

 

などです。

 

どの本を自分が読書する1冊に決めるかを考えてみて下さい。

 

ここで重要なのは、「読書する目的」です。
その目的に沿った上で、どういう「質」の本をどのくらいの「量」を読むかを考えることが大切です。

 

読書ノートのつけ方

読書する上で、読んだ内容を覚えておくことは中々難しいです。

 

そのときは、読書ノートをつけていきましょう。

 

つけ方としては、

 

著者名
書名
出版社名
出版年

 

を記入します。

 

そして「ここはメモしたい」と思ったところをページと一緒につけましょう。

 

メモについては、自分が分かれば問題ありませんので、本のページを折ることや赤線をつける、パソコンに打ち込むなどやり方は自由です。

 

ようは自分が分かる形で読書ノートをつければ大丈夫です。
ここで重要なのは、凝りすぎないことです。

 

読み方を考える

読書する場合に、「目的のためなら手段を選ばない」ことです。

 

ここでいう目的は、読書の目的です。

 

流し読み飛ばし読みでいいと判断した本は、速読すればいいです。
速読の仕方は色々あるらしいですが、斜め読みや飛ばし読み、本を視るなどで、心の中で「読む」必要はありません。

 

ここで自分の目的に適う本であれば、熟読すべきです。
また本の内容すべてではなく、ページによっては熟読すべき箇所とそうでない箇所もあります。

 

そこは自分自身で「読み分け」をすればいいと思います。

 

忘れてはならないのが「読書の目的」と「読者の10ヶ条の権利」です。

 

そして速読と熟読はトレードオフの関係ですので、「読み分け」も大切です。

 

読み解き方を考える

それでは読書する上でどのように読み解いていくかを考えていきます。

 

本は個々の表題がすべてを物語っています。
その表題に各々の節があってそれぞれの話が書かれています。

 

そしてそれは目次に記載があります。
目次はその本の骨格を表しますので、おおよその内容がどんなものかが見えてきます。

 

また前書きと後書きで著者が何を書きたかったのかが見え、参考文献リストがあれば、どのような本を参考にして書かれた本なのかもわかります。

 

それらを抑えておくことで1冊の本を読書する労力や熟読する意味のある本なのかが分かります。

 

ここで小説などを読む場合も同様なのかといわれれば、違います。

 

小説はその本の世界を楽しむことになります。
だから先入観を持つようなことをせずに、そのまま読み進めていくことが重要です。


 

読書する上での応用

 

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『本を読む本』とは

ここからは更なる応用と考えて読んで下さい。

 

モーティマ・J・アドラーが書いた『本を読む本』という本が講談社学術文庫から出ています。
これは、「読む」ことによって知識を得て、理解を深める読書家になりたい人のために書かれた読書技術の本です。

 

その中で、「分析読書」と「シントピカル読書」という言葉が出てきます。

 

アドラーの分析読書

分析読書とは、1冊の本から深い理解を得るための読み方です。
その本のテーマを把握して、内容を解釈し、著者の言いたいことを充分に理解した上で、批評します。

 

分析読書のやり方として、三段階あります。
『本を読む本』を抜粋しながらご紹介します。

 

 分析読書の第一段階
  ――何についての本であるか見分ける――
 (1)種類と主題によって本を分類する。
 (2)その本全体が何に関するものかを、できるだけ簡潔に述べる。
 (3)主要な部分を順序よく関連づけてあげ、その概要を述べる。
 (4)著者が解決しようとしている問題が何であるかを明らかにする。

 

ここで、本のテーマを把握する作業をします。

 

 分析読書の第二段階
  ――内容を解釈する――
 (5)キー・ワードを見つけ、著者と折り合いをつける。
 (6)重要な文を見つけ著者の主要な命題を把握する。
 (7)一連の文の中に著者の論証を見つける。または、いくつかの文を取り出して、論証を組み立てる。
 (8)著者が解決した問題はどれで、解決していない問題はどれか、見きわめる、未解決の問題については、解決に失敗したことを、著者が自覚しているかどうか見定める。

 

ここで、本の中のキーワードやキーとなる文を見つけ、自分なりに再構成をします。
そこで、著者の論証で解決している部分と未解決の部分を探して、自分なりの解釈をいれます。

 

 分析読書の第三段階
  ――知識は伝達されたか――
 (A)知的エチケットの一般的心得
 (9)「概略」と「解釈」を終えないうちは、批評にとりかからないこと。(「わかった」と言えるまでは、賛成、反対、判断保留の態度の表明をさし控えること)
 (10)けんか腰の反論はよくない。
 (11)批評的な判断を下すには、十分な根拠をあげて、知識と単なる個人的な意見を、はっきり区別すること。

 

 (B)批判に関してとくに注意すべき事項
 (12)著者が知識不足である点を、明らかにすること。
 (13)著者の知識に誤りがある点を、明らかにすること。
 (14)著者が論理性に欠ける点を、明らかにすること。
 (15)著者の分析や説明が不完全である点を、明らかにすること。

 

 <注意>(12)(13)(14)は、反論の心得である。この三つが立証できない限り、著者の主張に、ある程度、賛成しなくてはならない。そのうえで、(15)の批判に照らして、全体について判断を保留する場合もある。

 

ここで、第二段階を踏まえて、自分なりに批評をすることになります。

 

これがアドラーの分析読書のやり方です。

 

アドラーのシントピカル読書

続いてシントピカル読書です。

 

シントピカル読書とは、特定のテーマについて複数の本を横断的に読むやり方です。

 

ある本を読むと、そこから別の本へ派生してそれが繰り返されていきます。
例えば、「愛」をテーマにしたとします。

 

そうすると、一般的な「愛」に関する本、キリスト教における「愛」に関する本、哲学的思考をした「愛」の本など、様々な本があります。
そのどれもが「愛」をテーマとしています。

 

そしてそれらの本を横断的に分析読書して、自分なりにまとめていきます。
この読書のやり方は1つのテーマを追求するやり方のため、時間がかかる作業です。

 

シントピカル読書のやり方として、大きく2つがあります。
『本を読む本』を抜粋しながらご紹介します。

 

 シントピカル読書の準備作業――研究分野の調査
 一、図書館の目録、他人の助言、書物についている文献一覧表などを利用して、主題に関する文献表を作成する。
 二、文献表の書物を全部点検して、どれが主題に密接な関連をもつかを調べ、また主題の観念を明確につかむ。(注意 これら二つの作業は、厳密に言えば、必ずしもこの順番にするわけではない。つまり、この二つは、相互に影響し合うものだからである)

 

 ここで、1つのテーマを決めた上でどのような本を読めばいいかを調べていきます。
 主に、その本の巻末に記載されている参考文献を調べたり、図書館のレファレンスサービスを利用して文献リストを作成するといいです。

 

 シントピカル読書――準備作業で集めた文献を用いて
 第一段階
  準備作業で関連書とした書物を点検し、もっとも関連の深い箇所を発見する。
 第二段階
  主題について、特定の著者に偏らない用語の使いかたをきめ、著者に折り合いをつけさせる。
 第三段階
  一連の質問をして、どの著者にも偏らない命題をたてる。この質問には、大部分の著者から答えを期待できるようなものでなければならない。しかし、実際には、著者が、その質問に表立って答えていないこともある。
 第四段階
  さまざまな質問に対する著者の答えを整理して、論点を明確にする。あい対立する著者の論点は、必ずしも、はっきりした形で見つかるとは限らない。著者の他の見解から答えを推測することもある。
 第五段階
  主題を、できるだけ多角的に理解できるように、質問と論点を整理し、論考を分析する。一般的な論点を扱ってから、特殊な論点に移る。各論点がどのように関連しているかを、明確に示すこと。

 

 (注意 弁証法的な公平さと客観性とを、全過程を通じてもちつづけることが望ましい。そのために、ある論点に関して、ある著者の見解を解釈するとき、必ず、その著者の文章から原文を引用して添えなくてはならない)

 

ここで、1つ1つの本を分析読書した上で、自分なりの質問をそれぞれの本に対して行ってどういう違いがあるかを明確化し、それらをまとめます。
重要なのは、本のテーマや疑問点を把握することです。
参考文献にある本を片っ端から読んでしまって、そもそものテーマが何かを見失わないようにしないといけません。

 

読書仲間がいたら

読書は1人でするものといえば、そうかもしれません。

 

しかし2人以上で読書した場合として、読書会があります。
読書会であらかじめ読んだ本の内容をその場で共有することによって違った見方が出来るようになります。

 

その際の手法としては、読書感想文、輪読があります。

 

読書感想文は、小学校や中学校でも課題としてやったことがあると思いますが、「本を読んで自分はどう感じたか」を書きます。
ここでのポイントは、自分が視点です。

 

輪読は、「本を読んで書き手が何を伝えたいか」をしっかりと読み取った上で、読書会の中で発表し、お互いに意見を交わすことです。
ここでのポイントは、自分ではなく著者の視点です。

 

読書仲間がいることでより違った見方を発見出来ることになります。

 

読書会は開催日を決めた上でその日までに読書し、まとめておくことが必要です。
間違っても読書会の時に、「本を読んでいない」というのはやめましょう。


 

この記事で学べること

 

いかがだったでしょうか。

 

保守であることは悪いことではありません。
しかし現状維持に終始するのは悪いことです。

 

過去から継承されたものを現在に活かし、それを未来に繋げていくために変革を行っていくという姿勢が保守といえます。

 

考えてほしいこと

 

この記事から考えてほしいことを質問します。

 

あなたが日本の歴史、伝統、文化において大切だと感じるものは何ですか?

 

あなたが大切だと感じたものを現在に活かすためにはどんなことをすればいいでしょうか?

 

あなたが大切にいている価値観は何でしょうか?
またその理由も考えてみて下さい。

 

この記事のおすすめ本

ペナック先生の愉快な読書法 読者の権利10カ条(ダニエル・ペナック)

本を読む本(講談社学術文庫)(モーティマー・J・アドラー)

 
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