憲法義解〜第四十四条

第四十四条 帝国議会の開会閉会会期の延長及停会は両院同時に之を行うへし
 衆議院解散を命せられたるときは貴族院は同時に停会せらるへし

(帝国議会の開会、閉会、会期の延長及び停会は、両院同時に行わなければならない
 衆議院が解散を命じられたときは、貴族院は同時に停会しなければならない)

 

 

 

 

口語訳

貴族院と衆議院は両局にして一揆の議会たり。
故に、一議院の議を経ずして他の議院の成議を以て法律と為すべからず。
文一議院の会期の外に他の議院の会議を有効ならしむべからず。
本条に両院は必ず同時に開閉始終するを定めるはこの義に依れるなり。

 

貴族院の一部は世襲議院を以て組織す。
故に、貴族院は停会すべくして解散すべからず。
衆議院の解散を命せられたるに当っては貴族院は同時に停会を命ぜられるに止まるなり。

 

 

現代語訳

貴族院と衆議院は両院を合わせた一つの議会である。
ゆえに一議院の審議を経ずに、他方の議院の議決で法律としてはならない。
また、一議院の会期外に他方の議院の会議を有効としてはならない。
本条において両院は必ず同時に開会閉会することを定めているのは、この意味による。

 

貴族院の一部は世襲議員によって組織する。
ゆえに貴族院は停会するのであり、解散はできない。
衆議院の解散を命じられたときは、貴族院は同時に停会を命じられるのに止まるのである。

 
この記事はお役に立ちましたでしょうか。
この記事が誰かの役に立ちそうだと感じて頂けましたら、下のボタンから共有をお願い致します。

    このエントリーをはてなブックマークに追加  

昭和12年学会
ページの先頭へ戻る