憲法義解〜第七条

第七条 天皇は帝国議会を召集し其の開会閉会停会及衆議院の解散を命す
(天皇は帝国議会を召集し、その開会、閉会、停会及び衆議院の解散を命じる)

 

 

 

 

口語訳

恭て按ずるに、議会を召集するは専ら至尊の大権に属す。
召集によらずして議院自ら集会するは憲法の認むるところに非ず。
而してその議する所のこと総(すべ)て効力なき者とす。
召集の後、議会を開閉し、両院の始終を制するは亦(また)均く至尊の大権による。
開会の初天皇親ら議会に臨み、または特命勅使を派して勅語を伝へしむるを式とし、而して議会の議事を開始するは必ずその後に於(おい)てす。
開会の前、閉会の後に於て議事をなす者は総て無効とす。
停会は議会の議事を中絶せしむるの謂なり。有期の停会はその期を経て再び会議を継続す。
衆議院を解散するは更に新選の議院に向て興論の属するところを問ふ所以(ゆえん)なり。
此(ここ)に貴族院を謂はざるは、貴族院は停会すべくして解散すべからざればなり。

 

 

現代語訳

恭んで考えるには、議会を召集するのはもっぱら至尊たる天皇の大権に属する。
天皇の召集によらず議院自らが集まり会議することは憲法の認めるところではない。
そのためその議論や議決するすべての効力がないものとする。
召集の後、議会を開閉し、両院の始めと終りを制するのは、至尊たる天皇の大権による。
開会の初めに、天皇自ら議会に臨み、または特命勅使を派遣して勅語を伝えさせることを形式とし、そうして議会の議事を開始するのは、必ずその後に行う。
開会の前や閉会の後において議事を行うことは、すべて無効とする。
停会は、議会の議事を中断させることである。期限のある停会は、その期限を経て会議を継続する。
衆議院を解散するのは、新たに選ぶ議院に向けて、世論がどこにあるかを問うためである。
これに貴族院を対象としないのは、貴族院は停会すべきであり、解散すべきではないからである。

 

 

ポイント

議会の召集は天皇大権の一つです。
現在でも国事行為として召集し、勅語を伝えています。

 
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昭和12年学会
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