憲法義解〜第七十四条

 

 

口語訳

恭て按ずるに、憲法の改正は既に議会の議を経るを要する。
而して、皇室典範は独り其の議を経るを要せざるは何ぞや。
蓋し、皇室典範は皇室自ら皇室の事を制定する。
而して、君民相関かるの権義に渉る者に非ざればなり。
若し夫れ、改正の必要あるに当って、之を皇族会議及び枢密顧問に付するの条則の如きは亦典範に於いて之を制定すべき者にして、而して、憲法に之を示明するの要用なし。
故に、此の条に之を併せ掲げざるなり。

 

但し、皇室典範の改正に由り直接又は間接に此の憲法を変更するの事あらしめば憲法の基址は容易に移動するの不幸なきことを保たざらんとする。
故に、本条特に憲法の為に保証を存するの至意を示したり。

 
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昭和12年学会
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