憲法義解〜第十四条

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憲法義解〜第十四条

第十四条 天皇は戒厳を宣告す
 戒厳の要件及効力は法律を以て之を定む

(天皇は戒厳を宣告する
 戒厳の要件及び効力は法律によって定める)

 

 

 

 

口語訳

恭(つつしみ)て按ずるに、戒厳は外敵内変の時機に臨み、常法を停止し、司法及び行政の一部を挙げてこれを軍法に委ぬる者なり。
本条は戒厳の要件及効力をもって法律の定むる所とし、その法律の条項に準拠して時に臨てこれを宣告しまたはその宣告を解くはこれを至尊の大権に帰したり。
要件とは戒厳を宣告するの時機及区域に於ける必要なる限局及宣告する為の必要なる規程を謂ふ。
効力とは戒厳を宣告するの結果により権力の及ぶ所の限界を謂う。
合囲(ごうい、戒厳令の戒厳地)の地に在て戦権を施行し臨時戒厳を宣告するはこれをその地の司令官に委ね、処分して後に上甲することを許す。これ法律に於て便宜に至尊の大権を将師に委任する者なり。(十五年三十六号布告)

 

 

現代語訳

恭んで考えるには、戒厳とは、外敵や内変の時機の臨んで、常時の法律を停止し、司法及び行政の一部を軍事的処分に委ねるものである。
本条は戒厳の要件及び効力を法律で定めるところとし、その法律の条文に準拠して、ときに臨んで宣告したり、またはその宣告を解除したりするのは、至尊たる天皇大権に帰属する。
要件とは、戒厳を宣告する時機及び区域における必要な範囲及び宣告するために必要な規定をいう。効力とは、戒厳を宣告したことにより権力の及ぶ範囲をいう。
包囲された地において、戦権を施行し臨時に戒厳を宣告することは現地の司令官に委ね、処分後に上申することを許可する。これは法律において便宜的に至尊たる天皇大権を将帥に委任するものである(明治十五年三十号布告)。

 
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