憲法義解〜第六十条

    このエントリーをはてなブックマークに追加  

憲法義解〜第六十条

第六十条 特別裁判所の管轄に属すへきものは別に法律を以て定む
(特別裁判所の管轄に属すものは、別に法律で定める)

 

 

 

 

口語訳

陸海軍人の軍法会議に属するは即ち普通なる司法裁判所の外に於ける特別裁判所の管轄に属するものとする。
其の他商工の為に商工裁判所を設けるの必要あるに至れば、また普通の民事裁判の外に特別の管轄に属するものとする。
凡そ此れ皆法律を以て之を規定すべくして、命令を以て法律の除外例を設けることを得ず。

 

若し夫れ、法律の他に於いて非常裁判を設け、行政の勢威を以て司法権を侵蝕し、人民の為に司直の府を褫奪〈ちだつ〉するが如きは憲法の之を認めざるなり。

 

 

現代語訳

陸海軍人の軍法会議に属するのは、即ち通常の司法裁判所の管轄外の、「特別裁判所の管轄に属す」ものに該当する。
その他、商工業のために商工裁判所を設ける必要があるのならば、これも普通の民事裁判の管轄外の特別裁判所に属するものになる。
およそこれはすべて法律で規定すべきものであり、命令で法律の例外を設けることはできない。

 

もし法律の外において非常の裁判を設け、行政の勢威によって司法権を侵害し、人民のための司直の府を奪うようなことは憲法が認めないところである。

 
この記事はお役に立ちましたでしょうか。
この記事が誰かの役に立ちそうだと感じて頂けましたら、下のボタンから共有をお願い致します。

    このエントリーをはてなブックマークに追加  


ページの先頭へ戻る