憲法義解〜第六十六条

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憲法義解〜第六十六条

第六十六条 皇室経費は現在の定額に依り毎年国庫より之を支出し将来増額を要する場合を除く外帝国議会の協賛を要せす
(皇室経費は、現在の定額を毎年国庫より支出し、将来に増額を必要とした場合以外は、帝国議会の協賛を必要としない)

 

 

 

 

口語訳

第六十四条に予算は帝国議会の協賛を経べきことを定めたり。
而して、本条は皇室経費の為に其の例外を示す者なり。

 

恭て按ずるに、皇室経費は天皇の尊厳を保つ為に欠くべからざるの経費を供給する。
国庫最先の義務たり。
其の使用は一に宮廷の事に係り、議会の問う所に非ず。
従って議会の承諾及び検査を要することなかるべきなり。
皇室費額を予算及び決算に記載するは支出総額の成分を示す者に過ぎずして之を議会の議に付するの一款となすに非ざるなり。
而して、其の将来に増額を要するに当たり仍議会の協賛を要するは其の臣民に負担せしめるの租税と密切なる関係を有するを以て之を衆議に詢(と〉わんとするなり。

 

 

現代語訳

第六十四条に予算は帝国議会の協賛を経る必要があることを定めた。
そして、本条は皇室経費について、その例外を示すものである。

 

恭んで思うには、皇室経費は天皇の尊厳を保つために、欠くことの出来ない経費を供給する、国庫の最優先の義務である。
その使用は、ひとえに宮廷の事に係り議会の問うところではない。
従って、議会の承諾及び検査を必要とするべきではないのである。
皇室費額を予算及び決算に記載するのは、支出総額の内訳を示すものに過ぎないのであり、これを議会の審議に付する項目の一つとするわけではない。
そして、その将来増額を必要とするに当たり、議会の協賛を必要とするのは、臣民に負担させる租税と密接な関係を有するので、衆議に問うということである。

 
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