憲法義解〜第七十二条

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憲法義解〜第七十二条

 

 

口語訳

予算は会計の初とし、決算は会計の終とする。
議会の会計を監督するに其の方法二つあり。
即ち一は期前の監督にして、二は期後の監督とする。
期前の監督とは次年度の予算を承諾するを謂い、期後の監督とは経過せる年度の決算を審査するを謂う。
此の期後の監督を取る為に政府は会計検査員の検査を経たる決算を以て該院の報告を併せて議会に提出するの義務あり。

 

検査院の職掌は、一に各部の出納官の証明を検査し、其の責任を解除するに在り。
二に支払命令官の処分を監督して、其の予算超過、予算外の支出及び予算又は法律勅令に違反したる事件を検査するに在り。
三に国庫の総決算及び各省決算報告を検査し、各出納官の報呈したる各部会計の積数と対照し以て是を確定するに在り。

 

会計検査院の行政上の検査は議会の立法上の検査の為に準備の地を為す者なり。
故に、議会は検査院の報告と倶に政府の決算書を受けて其の正当なるを承諾し之を決定すべし。

 

会計検査院は政府の会計を監査する為に独立の資格を有せざるべからず。
故に、其の組織及び職権は裁判官と同じく法律を以て之を定め、行政命令の区域の外に在る者とする。
但し、其の検査上の規程の如きは仍勅令の定める所たるべきのみ。

 
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