憲法義解〜第五章

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憲法義解〜第五章 司法

 

 

口語訳

司法権は法律の定める所に依遵(いじゅん)し、正理公道を以て臣民権利の侵害を回復し、及び刑罰を判断するの職司とする。
古、政治簡朴なるに当って各国政庁の設、未だ司法行政の別あらざりしは史籍の証明する所なり。
其の後文化益々繁きに至って始めて司法と行政との間に職司を分画し、其の構制を殊にし、其の畛域(しんいき)を慎み、互に相干渉せず。
以て立憲の政体に至大の進歩を成さしめたり。

 

 

現代語訳

司法権は法律の定めるところに依拠し、正理公道をもって臣民の権利の侵害を回復し、また刑罰を判断する役目とする。
昔は政治制度が簡素で各国の政庁の設置は、未だ司法と行政の区別がなかったことは、歴史の証明するところである。
その後、文化がますます進み、社会生活上の出来事が複雑になってきたので、初めて司法と行政の間に役目を分割し、その構成や制度を別にし、越権を慎み、互いに干渉しないようになる。
こうして立憲政体に大いなる進歩をさせたのである。

 
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