枢密院事務規程

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枢密院事務規程

明治二十一年勅令第二十二号

 

第一条 枢密院は勅命に由り会議に下付せられたる事項に意見を述ふ

 

第二条 枢密院は帝国議会若くは其一院又は官署又は臣民より請願上其他通信を受領することを得す

 

第三条 枢密院は内閣及各省大臣とのみ公務上の交渉を有することを得す

 

第四条 議長は枢密院に到達するの事項は書記官長に下付して之を審査せしめ及会議に付すへき事項の報告を調製せしむ
2 議長は必要なりと認むる場合に於て親ら報告の任に当り又は顧問官一人若くは数人に之を任することを得へし

 

第五条 審査報告書は報告員より之を議長に提出すへし
2 臨時緊急の場合に於ては口頭を以て報告を為すことを得此場合に於ては其要領を簡短に第八条に載する件名簿に記入すへし

 

第六条 議長は審査報告書を整頓すへき期日を限定することを得報告は成るへく速に之を調製して遷延することを許さす
2 内閣は至急を要する事件に付其由を通知し及其会議の期日を限定することを得

 

第七条 審査報告書は附属文書と共に其会議を開くの日より少くも三日以前に之を各員に配達すへし

 

第八条 件名簿は会議の期日の順序に従ひ之を記入すへし件名簿に登載すへき事項は第一事件の性質第二会議の前文書配達の日時第三其会議の期日等とす
2 会議に付すへき各件に就ては前項に同しき議事日程を調製し其会議を開くの日より三日以前に各員に通報すへし此通報は会議の招状を兼ぬるものとす

 

第九条 枢密院の会議の日時は議長之を定む但各大臣は其日時の変更を求むることを得

 

第十条 枢密院の会議は左の規程に循由し議長若くは副議長之を整理すへし
2 議長は書記官長をして其事件を弁明せしめ次て各員をして自由に討論せしむ何人たりと雖も議長の許可を受くるに非されは発言することを得す議長の討論に参与するは其自由に属するものとす討論既に尽るの後は議長より問題を定め表決w為さしむ
3 議決の結束は議長之を言明すへし

 

第十一条 議事日程に掲載したる事件の会議其当日に結了せさるときは之を他日に延会することを得此場合に於ては更に常例の定式を践行することを要せす

 

第十二条 枢密院の会議の意見は書記官長又は書記官表決の結果に依りて之を起草し議長の検閲を請ふへし此意見には理由を附し重要の事件に就ては討論の要領書を附属すへし
2 反対の議論を主持したる出席員は其表決と其理由とを議事筆記理由書又は要領書に記入せられんことを求むることを得

 

第十三条 前条の意見は議長より天皇に上奏し同時に内閣総理大臣に通報すへし

 

第十四条 枢密院の会議の議事筆記は議長及書記官長又は出席書記官之に署名し其正確を表明すへし

 
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