皇室典範義解〜第十五条

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皇室典範義解〜第十五条

第十五条 儲嗣たる皇子を皇太子とす皇太子在らさるときは儲嗣たる皇孫を皇太孫とす
(世継ぎである皇子を皇太子とする。皇太子がいない時は、世継ぎである皇孫を皇太孫とする)

 

 

口語訳

恭て按ずるに、皇太子、古は「ヒツギノミコ」と称う。
神武天皇紀に「立皇子神渟名川耳尊(かむぬなかわみみのみこと)為皇太子」と此れ乃史臣皇太子の称を用い、日嗣の御子の名に当てたる者にして、中古以来は取って典礼とせられたり。
其の皇子に非ずして皇嗣となるも、史臣亦皇太子を以て称う(成務天皇、日本武尊の第二子、足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)を立てて皇太子と為す。即ち皇姪なり)。
従姪孫の天皇にして族叔祖を立てるに至っても亦太子と呼べり(孝謙天皇の淳仁天皇に於ける是れなり〉。
但し、或いは立太子を宣行するあり。
或いは宣行せざるありて、其の実一定の成例あらず。
皇弟を立てるに至っては或いは儲君と称え(反正天皇の履中天皇に於ける)、或いは太子と称え(後三条天皇の後冷泉天皇に於ける〉、或いは太弟と称う〈嵯峨・淳和・村上・円融・後朱雀・順徳・亀山〉。
亦未だ画一ならず。
今既に皇位継承の法を定め、明文の掲げる所と為すときは立太子、立太孫の外、支系より入って大統を承けるの皇嗣は立坊の儀文に依ることを須いず。
而して皇太子、皇太孫の名称は皇子、皇孫に限るべきなり。

 
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