皇室典範義解〜第十六条

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皇室典範義解〜第十六条

第十六条 皇后皇太子皇太孫を立つるときは詔書を以て之を公布す
(皇后、皇太子及び皇太孫を立てる時は、詔書をもってこれを公布する)

 

 

口語訳

恭て按ずるに、立后の事は神武天皇以来歴世の帝紀に載せたり。
而して、立后の詔は始めて聖武夫皇紀に見ゆ。
其の宣命に謂えることあり「天下ノ政二於キテ独知ルへキ物ニアラス必モ後(シリヘ)ノ政アルヘシ此ハ事立ツニアラス天二日月アル如ト地二山川アル如ト並ヒ座マシテ在ルヘシト云フコトハ汝等、王、臣等明二見、知レルコトナリ云々」此の詔命は坤位冊立の義を表するに於いて事理昭明、更に賛辞を須いざる者なり。
本条に立后の大礼、必ず詔書を以て公布することを定めるは先王の典故を重んじ、且つ、中古以来中宮准后の設あり。
従って冊立の儀を欠くことあるは将来に依るべきの模範と為すべからざることを明らかにするなり。

 

立太子の詔は始めて光仁天皇紀に見ゆ。
貞観儀式に(立皇太子儀章)宣制の式を載す。
曰く「法(ノリ)のままに有るべき政として某の親王を立てて皇太子と定め賜う。故此の悟りて百官人等仕奉と詔る云々」と。
蓋し、皇太子、皇太孫は祖宗の正統を承け、皇位を継嗣せんとする。
故に、皇嗣の位置は立坊の儀に由り始めて定まるに非ず。
而して、立坊の儀は比に由って以て臣民の脆望(せんぼう)を暦(あ)かしめる者なり。

 
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