皇室典範義解〜第二十条・第二十一条

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皇室典範義解〜第二十条・第二十一条

第二十条 摂政は成年に達したる皇太子又は皇太孫之に任す
(摂政は、成年に達した皇太子又は皇太孫をこれに任命する)

 

 

第二十一条 皇太子皇太孫在らさるか又は未た成年に達せさるときは左の順序に依り摂政に任す
 第一 親王及王
 第二 皇后
 第三 皇太后
 第四 太皇太后
 第五 内親王及女王

(皇太子、皇太孫がいない場合、または未成年である時は左の順序により摂政に任命する)

 

 

口語訳

恭て按ずるに、推古天皇紀に「立厩戸豊聴耳皇子(うまやどのとよとみみのみこ)為皇太子仍録摂政以万機悉委焉」是を皇太子摂政の例とする。
仲哀天皇崩し、応神天皇胎中に在り、皇母神功皇后摂政する。
是を皇后摂政の例とする。
顕宗天皇紀に「白髪天皇(しらかのすめらみこと)崩、皇太子億計王輿天皇議位、久而不処、由是、天皇ノ姉飯豊青皇女臨朝乗政」是を皇女摂政の例とする。
上世摂政に当たる者は必ず皇族に限る。
中古以来始めて大臣摂政の例あり。
而して、要するに一時の便宜にして以て後世の模範と為すべからず。
本条摂政の制を定め、皇族に限り人民に及ぼさざるは、蓋し、大政の繋がる所を厳かにし、神器の重きを慎むなり。

 

第一条に皇位を継承するは男系の男子に限ることを掲げたり。
而して、本条皇后、皇女に摂政の権を付与するは、蓋し、上古以来の慣例に遵(したが)い、且つ摂政其の人を得るの道を広くし、人臣に下及するの漸を杜(ふさ〉がんとなり。

 

第二十条に謂える皇太子、皇太孫の成年は第十三条に依る。
其の他親王以下普通の成年に達せざるは仍摂政に任ずべからざること知るべきなり。

 
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