皇室典範義解〜第四条

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皇室典範義解〜第四条〜

第四条 皇子孫の皇位を継承するは嫡出を先にす皇庶子孫の皇位を継承するは皇嫡子孫皆在らさるときに限る
(皇子孫が皇位を継承するのは、嫡出子を優先する。皇庶子孫が皇位を継承するのは、皇嫡子孫が絶えた時に限る)

 

 

口語訳

恭て接ずるに、祖宗の嫡を先にし、庶を後にするは神武天皇長子、手研耳命(たぎしみみのみこと)を措いて綏靖天皇を立てたまうに始まる。
是を継嗣の常典とする。
但し、皇緒万世一日も曠くすべからず。
故に、既に嫡出なきときは庶出、亦位を継ぐことを得せしめる。
蓋し、清寧天皇崩し皇嗣なし。
履中天皇の孫、顕宗天皇皇位を継ぐ。
而して天皇は実に其の姉、飯豊青尊、兄、仁賢天皇と供に履中天皇の庶出、磐坂市辺押羽皇子(いわさかいちべのおしはのみこ)の子なり。
(清寧天皇の妹、春日大娘あり。亦庶出なり。)武烈天皇崩して皇嗣なし、応神天皇五世の孫、継体天皇を迎え位に即く。
而して、天皇は実に応神天皇の庶出、稚淳毛二派皇子(わかぬけふたまたのみこ)の後なり。
此の時に当って皇統絶えざること綫(せん)の如し。
若し庶系を立つることなかりせば、当時既に言うべからざるの事あらん。
我が国の庶出を絶たざるは実に己むを得ざるに出る者なり。

 

「皇嫡子孫皆在ラサルトキニ限ル」とは、長子及び次子以下及び其の子孫に通じて之を謂うなり。
故に、皇庶長子は皇嫡幼子孫に先立つことを得ず。
長系の庶皇孫に先立つことを得ざるなり。

 

問い、皇庶子の子嫡出なるときは之を嫡皇孫とすることを得べきか。
答え、皇庶子の子孫は即ち庶流なり。
故に、皇庶子の嫡出の子は其の庶出の兄弟に先立つべきも皇嫡子孫に先立つことを得ず。

 
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