戦後レジームからの脱却を掲げて、力強く推進した安倍元内閣総理大臣

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戦後レジームからの脱却を掲げて、力強く推進した安倍元内閣総理大臣

 

安倍晋三

令和4(2022)年7月8日に安倍元内閣総理大臣が凶弾に倒れて2週間が立ちました。
心残りなこともあったと思います。
ご冥福をお祈りいたします。

 

安倍元内閣総理大臣で思うことは、やはり第2次安倍政権以降の活躍でしょう。その任期7年8カ月にわたって、安定的な政権運営を行ってきました。人によっては賛否がある部分もあるでしょう。しかし、3つの点は安倍元内閣総理大臣の成果といえます。

 

・アベノミクスを推進し、デフレ脱却を掲げたこと
・外交・安全保障戦略として「自由で開かれたインド太平洋」構想を日本主導で推進したこと
・日本国憲法下において天皇の譲位を実現したこと

 

 

アベノミクスを推進し、デフレ脱却を掲げたこと

アベノミクスは、安倍政権における経済政策で、「3本の矢」によって持続的な経済成長として国内総生産の成長率3%を掲げました。

 

第1の矢は、「大胆な金融政策」として、日本銀行がデフレマインドを払拭するために、物価安定目標2%を掲げて金融緩和を進め、成果として雇用改善に繋がりました。

 

第2の矢は、「機動的な財政政策」として政府が約10兆円規模の経済対策予算を策定し、率先して需要を創出しています。

 

最後の第3の矢は、「民間投資を喚起する成長戦略」で、日本において多すぎる規制の緩和を行って、民間企業や個人の実力を発揮できる社会の実現として推進してきました。

 

外交・安全保障戦略として「自由で開かれたインド太平洋」構想を日本主導で推進したこと

「自由で開かれたインド太平洋」は、アメリカではなく日本がビジョンとして提唱します。平成18(2006)年に発足された第1次安倍政権において、谷内正太郎外務事務次官(当時)が中心になって、外交政策「自由と繁栄の弧」が打ち出され、自由と民主主義、法の支配などの価値観を共有する国々との連携を目指す価値観外交を行いました。

 

平成19(2007)年になると安倍内閣総理大臣(当時)がインド議会で演説した時に、日本とインドの戦略的グローバルパートナーシップが「自由と繁栄の弧」の重要な要になることを述べています。

 

第2次安倍政権が誕生すると、平成28(2016)年にアフリカ開発会議(TICAD)において、具体的に外交政策として提唱された構想が「自由で開かれたインド太平洋」です。「自由で開かれたインド太平洋」ビジョンを実現するために、外交や安全保障面において連携強化をしています。

 

日本国憲法下において天皇の譲位を実現したこと

平成28(2016)年8月8日に、天皇(当時)が「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」を表明したことで、平成29(2017)年に「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が制定され、江戸後期の光格天皇以来約200年ぶりの譲位が実現しました。

 

つまり、日本国憲法下において、譲位の先例を作ることができています。

 

最後に

その他、さまざまな功績を挙げることができます。もちろん弊害や残された課題はあるものの戦後レジームの脱却に向けて推進したことは間違いないといえるでしょう。

 

もし、安倍元内閣総理大臣を失ったことで、現行経済下において金融緩和を止めたり、景気を冷やす増税を行ったりと、間違った金融財政政策が行われる可能性もあります。

 

外交・安全保障においても、ロシアによるウクライナへの侵攻によって世界、とりわけ極東アジアは「平和を愛する諸国民」で構成されているわけではありません。最低限として、国内総生産(GDP)比2%の防衛費増額が伴わなければ、バランスが崩れる可能性もあります。

 

最後に、安倍元内閣総理大臣は、戦後レジームからの脱却に向けて活動した保守政治家でした。

 

2週間立った今、遅くなりましたが、ここに心より哀悼の誠を捧げたいと思います。

 

参考資料

首相官邸「アベノミクス『3本の矢』」
外務省「自由で開かれたインド太平洋の基本的な考え方の概要資料」
外務省「我が国の重点外交政策『自由と繁栄の弧』」
外務省「インド国会における安倍総理大臣演説『二つの海の交わり』」
外務省「TICAD VI開会に当たって・安倍晋三日本国総理大臣基調演説」
e-Gov法令検索「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」
宮内庁「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」


 

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