『「陛下は開催で感染拡大しないか懸念と拝察」宮内庁長官』令和3(2021)年6月24日 朝日新聞

宮内庁

要点

令和3(2021年)6月24日の宮内庁定例会見において、西村泰彦宮内庁長官は、天皇が新型コロナウイルスの感染状況を心配しているとして、「東京オリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大に繋がらないか、ご懸念されていると拝察している」と述べた。

 

また西村長官は、「私が肌感覚として受け止めているということ」とし、「直接そういうお言葉を聞いたことはない」と説明し、「陛下が名誉総裁をお務めになる東京オリンピック・パラリンピックで、感染が拡大するような事態にならないよう感染防止に万全を期していただきたい」とも述べた。

 

日考塾の意見

宮内庁長官、西村泰彦氏の「拝察」として定例会見で述べたものの、原則として内奏の場での内容を漏らすことは、天皇の政治利用に繋がることから暗黙に禁じられています。昭和48(1973)年5月に当時の防衛庁長官であった増原惠吉は、昭和天皇に「当面の防衛問題」について内奏した後、記者会見で公表したことで、政治問題化し辞任する事態になりました。今回は辞任までに発展しなかったものの、天皇の政治利用に繋がらないようにするためには慎む必要があるでしょう。

 

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令和4(2022)年12月4日公開